手形アートには必ず染料が必要になります。
絵の具はその選択肢のひとつです。
絵の具は肌に直接塗って使うので、気になるのは皮膚への安全性です。
なんと、中には毒性のある絵の具もあるのです。
子供の肌に絵の具を塗って、肌に悪影響は無い?安全性は?
どんな絵の具を選んだらいいんだろう?
といった、絵の具に関する疑問が出てきますよね。
私もすごい気になりましたから、そのお気持ちわかります。
ここでは、絵の具の有毒性についてと、手形アートで使う安全な絵の具の選び方をまとめています。
是非、手形アートの染料選びにお役立てください。
そもそも絵の具を肌に塗って大丈夫なの?
本来絵の具は絵を描くための道具で、肌に塗ることを想定していません。
しかし、基本的に短時間塗った程度なら特に問題はありません。
有毒性のある絵の具について
絵の具にはいくつも種類がありますが、全ての絵の具は主に顔料(色)と固着剤(のり)で出来ています。
この顔料には、発色と耐光性を優先して毒性のある成分が含まれていたりします。
色によって成分が変わるので、同じ絵の具でも色によって有毒だったり無毒だったりするってことです。
でも固着剤にアラビアゴムやアクリル樹脂、乾性油などが使われているので、体に優しいか?というと優しくないですよね。
そんな絵の具が長時間肌に触れていれば、皮膚にとって悪いですし、食べて問題ない訳がありません。
でも顔料は水に溶けないので、肌に塗っても皮膚から体内に吸収されることはありません。
絵の具は水と混ぜて伸ばしているだけで、溶けてはいないのです。油絵の具は油と混ぜます。
よって、すぐに皮膚が赤くなったりただれたりなんてことにはなりません。
つまり、手形や足形を取る程度の使用であれば、口に入れないようにして終わったらすぐ洗い落とすこと で、問題なく使うことが出来ます。
それでも何か起こるとしたら、よっぽど肌が弱いか、元々皮膚炎を起こしているか、成分のアレルギーがあるかくらいではないでしょうか。
それを防ぐには、パッチテストをしてみるといいでしょう。
家庭用洗剤と同じように考えてみればわかりやすいと思います。
手についたままだと手荒れするし、口に入れたり飲んだりすれば毒ですよね。
絵の具も同じです。
適切に扱えば危険はありません。
それでも、有毒性のある絵の具を手に塗るのは良くないことに変わりないので、どの絵の具が有毒か見分ける方法をご紹介します。
有害性を表すマーク
絵の具のパッケージやチューブに、有害性を表すマークがついていることがあります。
これにより、ぱっと見て有毒かどうかを判断することが出来ます。
このマークがついているものは、子供には使わないようにしましょう。
CLマーク(警告ラベル)
CL(Cautionary Labeling)
有害性のある材料を使用しているが、警告文、注意文を読み、正しく取り扱いをすれば危険でない
×マーク(有毒性を表す)
有毒性を表すマークとして、「×」が商品に表示されています。
「×」の下に「有毒性あり」の表記がされていることもあります。
その他のマーク
イラストでわかりやすく表示している場合もあります。
炎マーク…可燃性あり
ドクロマーク…有毒性
安全性を表すマーク
安全基準をクリアした証のマークです。
手形アートで使う絵の具は、このマークがついているものを選ぶといいでしょう。
APマーク(承認された商品)
AP(Approved Product)
急性あるいは慢性の健康障害を起こす危険性の低いもの
CPマーク(保障された商品)
CP(Certified Product)
安全性と品質の基準を満たすものと認証を受けたもの
手形アートに向いている絵の具
手形アートでは小さい子供や赤ちゃんに使うので、安全性を表すマーク「APマーク」や「CEマーク」のあるものを選びましょう。
そして、洗った時に落ちやすいことも重要です。
水彩絵の具は水と石鹸ですぐに落とすことができますが、例えばアクリル絵の具は落とすのが大変です。
「落とす」というか、「剥がす」といった方がしっくりくるくらいです。
落とすのが大変だと、皮膚への負担が大きくなるので当然肌に良くありません。
そして、100均の絵の具は安いですが、それこそどんな成分が入っているかわかりません。
以前、安全性を気にせず使ったことがありますが、そもそも絵の具自体の質がよくありませんでした。
まだ残ってますがもう使いません。
左側が100均の絵の具です↓↓
そこでオススメしたいのが、学童向けの水彩絵の具です。
学童向けの水彩絵の具
これらの絵の具が、数ある絵の具の中で最も安全性が高いと考えられます。
手形アートで絵の具を使うなら、このどちらかを選ぶといいでしょう。
水彩絵の具は乾燥しても水に溶けるので、作品として完成した後は水濡れに注意しましょう。。
これらのメーカーでは、子供の肌や口に入ることも想定し、なるべく問題のない材料を選んで製造しているそうです。
絵を描く時にちょっと手や顔に付いてしまったくらいなら、すぐに洗い流せば特に問題はありません。
洗い流すのも、水と石けんで簡単に落とせます。
もちろん、絵の具を長時間塗ったままにしておけば肌荒れを起こすことがあるし、口に入れて飲めば体に良くないのは当然です。
特に赤ちゃんは何でも口に入れますから、絵の具を使う際は十分に気をつけるようにしましょう。
心配ならパッチテストをしよう
いくら安全基準をクリアしていても、赤ちゃん(特に新生児)に絵の具を塗るのは不安だと思います。
その場合は、念のためパッチテストをするといいです。
肌の目立たないところに少しだけ塗り、少しだけ時間をおいて洗い流して大丈夫だったかどうかを確認します。
大丈夫であれば、手や足に塗って始めましょう。
たいていは大丈夫ですが、肌が弱い子は肌荒れを起こすことがあります。
まとめ
今回は、絵の具の有毒性についてと、手形アートで使う安全な絵の具の選び方をまとめました。
・絵の具には有毒なものもあるが安全なものもあり、それはマークで判断できる。
・安全なのは学童向けの水彩絵の具。
・安全な絵の具でもあっても、短時間で洗い落とすようにすることと、口に入れないようにすることを徹底する。
手形アートで使う絵の具選びの参考になれば嬉しいです。
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